歯医者さんで受けられる予防歯科

各家庭で行えるセルフケア用品が各社から発売されています。 歯を強くして虫歯を防ぐ効果のあるフッ素や、歯茎の血行を良くする成分を配合した歯磨き粉なども多くあります。 でも口腔内の状況は人によって様々です。 自分に合った予防歯科を行っていくためには、専門家である歯医者さんの力が必要な場合もあります。

本当の意味での予防歯科

自宅での歯磨き(セルフケア)だけでは、本当にしっかり磨けている人でも磨き残しは発生します。 しかも、人によって歯並びや口腔内の環境は違いますから、しっかり理解した上で、少しでも予兆があれば早期に対応してもらえるような信頼できる歯医者さんに通いたいものです。

歯ブラシでは不十分

ヒトはいつから虫歯に悩まされるようになったんでしょう。
いまから30万年以上前の原始人の化石にも虫歯の痕跡を見ることができるそうです。
また、ヨーロッパに多く分布していたネアンデルタール人には、歯周病で殆どの歯が抜け落ちてしまった頭蓋骨も発見されているそうです。
この頃の歯の化石では、楊枝の様なものを使っていた痕跡が見られています。
歯に挟まった物をとるだけでなく、歯の炎症を和らげるために、ある種の植物で患部をこすっていたとも考えられています。
歯科治療の一環であるとも言えますね。

それから時代が下り、紀元前1500年ごろのエジプトでは、パピルス(植物の繊維で作られた紙のようなもの)に歯磨き剤の記録が確認できるようになります。
富裕層の間で珍重されていた香料である乳香、消毒効果のある緑青(銅の錆)、研磨剤の役割をする火打石の粉末などを混ぜた物だった様です。

しかし、現在の様な歯ブラシが一般的になるのは、かなり時代が下り、ほんの100年程前のことです。
歯ブラシの起源には諸説ありますが、中国が発祥であるとも言われています。
鎌倉仏教の一つ曹洞宗の宗主である道元が、13世紀初頭、中国(宋)へ留学していた際に見かけたそうです。
そのころは歯のお手入れといえば使い捨ての楊枝が主流。
動物の毛で作られ、何度も繰り返し使用する歯ブラシは、道元には不浄に思われた様で、僧侶が使うにはふさわしくない、とかかれた文書が残っています。
その後、江戸時代の日本では楊枝の先の繊維を柔らかい房状にした、使い捨ての房楊枝が主流でした。
明治期になり、イギリスで大量生産され始めた歯ブラシがインドを経由して輸入されても、使い捨ての房楊枝の人気は絶大でした。
歯ブラシが一般敵になったのは、大正期に入ってからなんです。
本当に近年になってからなんですね。

歯磨きが一般化したのはほんの100年前?

子供の虫歯は加速的に減少しています。 80年代にはほぼ9割が虫歯だったのに、平成23年の調べではほぼ半分に減っているのです。 保護者の予防に対する意識の高まり、そして、各社から発売されているフッ素を配合した歯磨き粉などのおかげです。 でも、家庭の歯磨きで、注意しなくてはならないことがあります。